吸引の注意点

笑顔の男性医師

2009年に品川美容外科クリニックで脂肪吸引の手術を受けた女性が、手術から2日後に自宅で死亡した状態で発見されるという事件がありました。その後の裁判で、執刀した医師には禁錮1年6ヶ月、執行猶予3年という有罪判決が下されました。この事件をきっかけにして、品川美容外科クリニックの治療は危ないという噂が広まるようになったのですが、必ずしもそうとは言い切れない部分があります。前述した事故で死亡した女性は70歳の女性でした。年齢的に脂肪吸引手術の適応があったかどうか微妙なところですが、品川美容外科クリニック全体の治療方針がどうこうというよりも、担当した医師自身の技量不足が死亡事故に繋がったと考えられています。まだ30代という若手医師が引き起こした死亡事故でしたが、この事故だけで品川美容外科クリニックの評価をするべきではありません。

脂肪吸引手術は生きている人間の体に管を挿入して脂肪細胞を吸い出してしまう手術ですから、体に大きなダメージがあることは容易に想像することができます。一度に大量の脂肪吸引を行うと死亡リスクが高まることはよく知られています。しかし、前述した脂肪吸引手術による死亡事故の原因は、そのようなものではありませんでした。警察の調べによると、吸引管が腸管を傷つけてしまったことが原因で重篤な脱水症状を起こし、その結果、患者が亡くなったとされています。つまり、高い手術技術や豊富な手術経験を持つ医師が執刀していれば、避けることができた事故だと考えられます。脂肪吸引のようにリスクの高い美容整形手術を受ける際には、信頼に足る医師であるかどうかをカウンセリング時にしっかりと見極めるようにする必要があります。カウンセリング時の対応の仕方で、医師の善し悪しをある程度判断することができます。